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地域経済経営ネットワーク研究センター Research Center for Economic and Business Networks

センター長あいさつ

平本 健太 センター長

2020年10月にセンター長を拝命いたしました。微力ながら本センターの運営に尽力いたす所存ですので,どうぞよろしくお願いいたします。
さて,2020年という年は本来であれば東京オリンピックという一大イベントが開催され,世界中のさまざまな地域から東京へ日本へと多くの人々がやってくる記憶に残る年となるはずでした。ところが,予想だにしていなかったCOVID-19の世界的な流行によって,別の意味でわれわれの記憶に確実に刻み込まれる年になってしまいました。
COVID-19の影響で,世の中はいろいろと変容しました。そのなかで,大きく変わったと思われることのひとつが,本センターの研究対象である「地域」の位置づけなのではないかと思います。COVID-19の拡大によってテレワークやオンライン○○(オンライン会議,オンライン講義,オンライン飲み…)が急速に普及浸透し,「どこにいるか」とか「どこで働くか」という「どこ(where)」の概念がある程度希薄化したようにも感じられます。 もちろん,人と人とが直接コンタクトしなくては成立しない業務は多数あります。髪の毛を切ってもらうためには美容室に足を運ぶ必要がありますし,ヴァーチャルなオンラインショップでモノを購入しても物理的な「配達」という仕事は決してなくなりません。
しかしながら,都心部から郊外あるいは地方への転居を検討する労働者が増加しているとか,ワーケーションに対する注目がにわかに大きくなるなど,地域に対する人々の見方や考え方がずいぶんと変わりつつあることも事実でしょう。加えて,都市vs. 地方という従来の構図が少し変わり,選ばれる地域と見放される地域というような地域間競争へのシフトがいっそう進む可能性もありそうです。
本センターではこうした地域を正面から捉え,地域の本質的な問題や課題について経済,経営,そしてネットワークという視点から研究に取り組んでいます。これらの目的の遂行のために,定期的な研究会,シンポジウムの開催,そして年報の刊行などを行ってきました。地域に関する研究は,大学あるいは本研究センター内では完結しません。地域の経済・経営に関する諸課題を検討するためには,研究者のみならず,実務家のみなさまや行政のみなさま,そして何より地域のみなさまとの重層的なネットワークが必要になります。本研究センターのさまざまな活動にご関心をお寄せ頂きますとともに,みなさまの本センターへのご支援とご協力をお願い申し上げます。

2020年10月 平本 健太