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地域経済経営ネットワーク研究センター Research Center for Economic and Business Networks

センター紹介

「地域経済経営ネットワーク研究センター」設立趣旨

本研究科では,これまで様々な分野の個々の研究者が地域に根ざした学問的貢献や情報発信を行ってきたが,それらの積み重ねの上に,さらに研究分野間の連携も図り,地域への貢献・発信を推進するための場とするべく本研究センターを設立する。

「地域経済経営ネットワーク」に着目するのは,今後の経済や経営のあり方を考えるとき,東京や中央政府を中心とする一極集中的なシステムに過度に依存するのではなく,各地域が他の地域とグローバルかつローカルなネットワークを築き自律的に動いていく自律分散型ネットワークが研究対象としても重要である,という認識からである。このことは日本だけでなく海外の各地域にも普遍化でき,途上国の開発問題や社会主義国の制度転換を考える上でも必要な発想である。また,東日本大震災と原子力発電所の事故によって,日本はエネルギー政策にとどまらず従来の経済・経営の意思決定や政策実施の仕組みを根本的に見直すことを求められているが,ここでも自律分散型ネットワークという考え方は,理論面でも応用面でも今後の研究の一つの方向を指し示していると言えよう。

本研究センター以外にも同様の問題に取組む研究・教育組織は多数存在するが,それら先行する研究・教育機関の経験に学び,協力関係も構築しながら,本センターの活動を通して経済学研究科の研究・教育力の更なる向上を目ざしていきたい。